恋の落下先は底なし沼

井上瑞稀担当ながらも事務所愛が止まらず多方面に愛を捧ぐ記録日記

夜のちょっとしたつぶやき


5月21日。10周年を迎えたあの日、大好きなバンドのラストワンマンライブが終わった。

私が好きなthe telephonesというそのバンドは10周年を迎えた今年限りで活動休止を発表した。私が積極的に彼等の音楽を聴いていたのは高校時代までで、ここ最近は聴くことも少なくなりライブに足を運んだのは恐らく二年ぶりくらいだったと思う。


私は高校時代、友人と毎日のようにYouTubeをネットサーフィンし、ROCK IN JAPANを読み漁って好みの音楽を常に探していた。この時人生最大のバンドブームを迎えるわけだがジャニーズに女アイドルにバンドにと自分の事ながら大分器用にヲタク業をこなしていたと思う。

高校時代の三大バンドとして君臨していたのがBAWDIESthe telephonesBase Ball Bearで、そこにモールルや時雨、アーバンギャルドなど幅広く沢山の音楽を摂取することに必死だった。


そんな私に邦楽ロックを教えてくれたのは中学の時好きだった小林くんという男の子だった。当時バンドと言ったらRADWIMPSを聴いていたくらいで、バンドよりも仁派?亀派?とクラスの女子と話している方が楽しかったし、嵐の事で手一杯なくらいジャニーズ一色だった。

小林くんとはクラスが同じで共に生徒会役員だった。役職は違えど放課後一緒に生徒会室に残ってくだらない話を沢山したのを覚えている。その時彼は好きな曲と言ってGOING STEADYの「佳代」という曲を教えてくれた。ただそれだけの思い出だったはずなのに、何年も経って久しぶりに聞いた「佳代」は私の中で変わらず小林くんの曲で、放課後の風景や何でもないやりとりとか、多分曲を聴かなきゃ忘れてたような事も蘇ってきた


20歳を過ぎ、青春時代のようなキラキラとした思い出はこれから多くはないかもしれないけれど、ジャニーズやバンドの曲など沢山の曲に触れ合う機会がある中で曲を聴くたびにこんなにも鮮明に色々なものを思い出せるのだから、忘れてしまうような些細なことも音楽があればたまに思い出せるんだろうなぁ。なんて考えたらちょっと幸せな気分になりました。

おわり