恋の落下先は底なし沼

井上瑞稀担当ながらも事務所愛が止まらず多方面に愛を捧ぐ記録日記

それはショタとかそんな簡単な言葉ではなくて



ふと、たまに、数多くいるジャニーズJr.の中で何故、彼に惹かれたのだろうと思う。


ジャニーズJr.の井上瑞稀くんを応援するようになってから早二年くらいになる。ジャニーズJr.というのは簡単に言えば研究生みたいなものでジャニーズの後ろでダンスを踊っているアレ。


現在22歳の私が瑞稀くんを応援するようになった時、彼はまだランドセルを背負っていた。
周りにジャニーズJr.を応援している人はそこそこいたが、近しい友人でそこまで幼い子を応援している人は余りいなかったので直ぐにショタと呼ばれるようになった。かと言ってそれが嫌というわけでは全くなくて、ジャニヲタ内で「ショタ」という言葉は頻繁に使われているしあだ名のような感覚なので自ら「ショタおばさん」なんて言ったりする。が、やはり初対面の人がその場にいると結構本気で聞かれる。

「一体どういう目線で見ているの?」

まぁそうなる。アイドルを応援する理由はそれぞれだと思うけれど一般的には憧れ、色恋含めて何らかの愛情があって応援したいと思うので必然的に自分と近い年齢、又は年上が多い気がする。


私は長年嵐の櫻井翔さんを応援していたが、櫻井さんに対しては殆ど恋に近かった。ルックスと知性を兼ね備えながらメンバー間で見せるちょっと残念な部分が愛くるしくて仕方がなかった。彼とお付き合いする妄想しかしていなかった。何なら妄想で一姫二太郎を産んだ。

長野のど田舎で育った私の周りにはJr.担なんて全く居なかったし、上京しても周りの友達は嵐が好きな人ばかりだった。「30になっても嵐ヲタ」「結婚しても嵐ヲタ」が当時の私達の口癖だった気がする。

そんな私の周りで少しずつ変化が起きはじめた。

身内の担降り

「身内」というのは近しい仲の良い友人の事で「私の身内の櫻井担は〜」のようにジャニヲタ内で結構な頻度で使用される。その嵐担の身内達が次々と担降りを始めたのだ。そんなの大事件に決まってる。

降り先は様々で関ジャニ∞や丁度デビューしたsexy zone、そしてジャニーズJr.が多かった。特にsexy zoneやジャニーズJr.はフレッシュさと初々しさが「応援してあげなくちゃ」という気持ちを掻き立て、デビュー組より遥かな距離の近さの虜になって降りる人が多かったような気がする。

そして皆が口を揃えて言った。「こっちに来てはいけない、ここは底なし沼だ」と。


経験して分かる「底なし沼」という言葉はまさにその通りで、今まで数十人だったアイドルという対象が一気に数百人いる個性豊かな初々しいアイドルになるのだ。次々と入ってくる新たなダイヤの原石たちに目を奪われてしまう。なんなら自分がダイヤとして輝かせてあげたいとすら思う。


そんな周りの制止を振り切り私が瑞稀くんを好きになるのに時間は掛からなかった。しなやかなダンスと照れたように笑う笑顔に心を奪われた。知れば知るほど彼は真面目で、そして写真映りの悪い人だった。アイドルの少し残念な部分に惹かれてしまう私にとって写真映りが悪いという致命的な残念さは素敵要素でしか無かったし、過去のインタビュー記事で好きなものは?という質問に「おやすみなさいの言葉」と答えているのを見た時に「なんて素敵な人なんだろう」と素直に感動して彼を好きになった。因みにそんな彼の今好きなものはキラキラした物で例に挙げたのはアルミホイルとドアノブという何ともサブカル女が好きそうな回答だ。彼はジャニーズ界の染谷将太だ。

正直瑞稀くんに対しファンサービスや距離の近さはあまり求めていない。瑞稀くんの立ち位置が一列前になるだけで顔がほころんでしまうしカメラに映るだけで一日の疲れなんて吹っ飛んでしまう。もはや彼が健康な体で生きていてくれればそれでいいと思っている。かなり重い


そうか、これが母性というやつか…



恐らく私はいつの間にか子供を産んで育てている気分になっていたのだ。子供の運動会を見て「ああ、こんな事も出来るようになったのか」と常に成長に感動している気分だ。

そんな彼も中学三年生になってもうショタと呼ばれることはあまりない。しかし彼との年齢差も縮まる事もないのできっと今後も私は勝手に母性を振り撒き続けるんだろう。

これからも彼の成長を草葉の陰から見届けて行きたい。そしていつかダイヤモンドとして輝いてくれたら嬉しいと小さく思う。