恋の落下先は底なし沼

井上瑞稀担当ながらも事務所愛が止まらず多方面に愛を捧ぐ記録日記

妹が突然ジャニヲタとして開花した話



もともとジャニヲタの皆さんが書くブログが面白くて、中でも家族や身近な友人が突如ジャニヲタになる話がとても好きでよく読んでいました。あれ、本当にめちゃくちゃ面白い。


所謂事務所担のようなジャニヲタの私が側に居ながら、全くジャニーズに興味を持たない妹を持つ身、数々のブログを読みながら我が妹もこうなればいいのに…と常日頃から密かに思っていましたが、とうとう、そんな日が来たよってお話を記念に綴りたいと思います。



ジャニヲタな姉と真面目な妹

妹と私は結構音楽の趣味は合う方だと思う。私がピアノを始めた時は同じくピアノを始め二人でクラシックを聞き、吹奏楽部に入ると妹も同じく数年後吹奏楽部に入ってあの課題曲は〜なんて年代を越えて同じ道を歩んできた。高校生になった今は、私が高校時代に聞いていた邦楽バンドにハマっているらしくLIVE三昧らしい。



こんなにも同じものを好んで歩んでいるにも関わらずジャニーズだけ響かないらしい。何故だ



姉によってお経のようにジャニーズの事を吹き込まれているのに彼女はそれを右から左へ聞き流す。

それでもたまの休みで実家に戻ると一緒にジャニーズの番組を見てくれてキスマイBUSAIKU!?で爆笑し、ドラマ49やお兄ちゃんガチャを楽しそうに見てくれる…早く続きを見たいからダビングして帰ってきてと言ってくれる…お姉ちゃんはいいからもうDVDだけ送ってと言う………私は妹が大好きだ。



だからこそ思う、妹がジャニヲタで一緒の現場に行けたらどれだけ楽しいだろうと。



私は最近友人によってあるグループに魅了されてしまった、決してハマることは無いであろうと思っていた彼等に。

それがHey! Say! JUMPである。

Hey! Say! JUMPのコンサートは何度か行ったことはあったし、番組だってJr.目当てに擦り切れるほど見てきた。それでも然程ハマらなかった
外見だったら伊野尾くんが素敵だなーとかキャラだったら有岡君が可愛いなーとか、そのくらい。


自分でも驚いた、こんなに、こんなにもあっさりハマってしまうとは。正確にいうと誰が好きという以上にグループに魅了されてしまった。

私にHey! Say! JUMPを詳しく教えてくれた友人は就職の為に熊本に帰る前に「彼等と同じ時代に生まれてこれて良かった」という言葉を残して去って行った。これは本当に、全ジャニーズに対して心の底から思う。そして同年代でありデビューを見届けられた彼等に対してはより強く思う。

そんな友人、通称「熊本の女」から見せて貰ったのが2014年のコンサートツアー「smart」のDVDである。度肝を抜かれた。なんだ、このコンサートは。とにかく、とにかく楽しかった。今まで自分が描いていたJUMP像みたいなものをガラガラと崩された。可愛いHey! Say! JUMPだった彼等はいつの間にかオトコになっていた。


兎に角「このDVDを早急に手に入れなくては」と思い、急いでAmazonでポチッとしました。そしてタイミング良く実家に用事があったので早速smartのDVDと彼等の成長に対する感動と興奮を少しばかり持って帰省しました。

帰るなり早々「ちょっと見て貰いたいものがあるの」と私が切羽詰まった様子で言ったので、妹は少し怯えたかもしれない。ごめん。



そして一緒に見始めると、逐一「何処の裕翔くんが可愛い」とか、読み漁った過去のインタビュー記事や友人からの受け売りのメンバー話なんかを熱弁する私の話を妹は真剣に聞いてくれた。そしていつもとは少し違う反応であることに気が付いた。


妹が、食い付き始めている。

キタ!時代がキタ!畳み掛けるようにイチオシの「Yes!」を見せると、ここぞとばかりのどエロい演出、メンバーの美しさと色気に二人でリビングで発狂、そして乱舞した。



これ…これやねん…あちきがやりたかったのはこれやねん………(感動)



今までも幾つかジャニーズのDVDは見せて来たが此れ程までの食い付きは初めてで感動した。よし、続けてdisc2だ!と、再生を始めて直ぐに事件は起きた。今まで特に誰が好きとも言わなかった妹が「知念くん…かっこいい、かっこよくて照れる」と突然テレビに向かって照れ出したのだ。



人が恋に落ちる瞬間を見た

disc2はdisc1のsmartの横アリ公演とは違って東京ドームで行われたLive with meという公演のダイジェスト。つまり公演時期も違いメンバーの髪型も多少違う。茶がかった髪色の知念侑李くんが妹にヒットしたらしい。

こんな頭の可笑しな姉とは違い勉強が好きで生徒会を真面目にやっちゃうような妹がテレビ画面に向かって「照れる…」なんて言って頬を赤らめているのだ。母、姉共に絶句が止まらない。


妹の芽生えた恋心を他所にコンサートは順調に進んでいく。そして事件は更に起きた。中島裕翔くんが山田涼介くんの頬にキスをしたのだ。これには個人差はあると思うが、ジャニヲタにとってメンバー同士の絡みは堪らないもので。これが一般的にBL的感覚なのかというと一概にそういう訳ではなくて、単純に可愛いものを見てキャーキャー言うという何だか説明しづらい感覚である。私はギャーギャーと騒いで同意を求めようと妹を見ると私はまた絶句した。



妹は、静かに涙を流していた



文章にすると最早ネタなんじゃないかと思われるかもしれないが事実である。兎に角とんだ情緒不安定だ。さっきまで頬を赤らめていたと思ったら今度は成人男性がイチャついてるのを見て涙を流しているだから…。私が知る限り妹にBLの趣味は無いし、なんなら昨日までHey! Say! JUMPに一片も興味の無かった人間だ。この不安定さは少し心配になり理由を聞けば「画面が、美しすぎて…」と。加えて「一万字インタビューの話を聞いたあとだから余計になんか、仲良くなれて、良かったね…」とまた涙を流す。


ああ、キチガイも遺伝するのかな。なんて冷静に考えつつ、一般人が涙を流してしまう程の美しさって…と恐ろしくなった。


一度何かしらの扉を開けてしまった妹は止まることを知らなくて、「僕はvampire」という曲を歌う山田くんを見て「ねぇお姉ちゃん、山田くんって本当にバンパイアなんじゃないかな?」と真顔で言ってきたり、即興で考えたと思われるバンパイアな山田くんが悲しい恋をしながらアイドルを頑張っているという切ない物語を刻々と話してくれた。


正直ここまでハマってくれたのは想像以上で「是非一緒にコンサートに行こう」と誘うと「無理」とキッパリ断られてしまった。あまりの一刀両断に納得がいかなくて理由を聞くと、今年は受験生であることを言われ姉としてもそこは頑張って欲しいので渋々納得した。でも「一日くらい息抜きに…」と駄目元でもう一押しすると「その一日知念くんに会ったとして次の日から知念くんの事で頭がいっぱいにならないとでも!!??」と凄まじい剣幕で怒られた。そうか、好きなのは知念くんだったね。中々重症である。


兎に角、まずは姉としてジャニヲタの先輩としてファンクラブの入り方から彼女に伝授していこうと思う。